喰いしばりと全身のつながり~首こり・頭痛・自律神経に与える影響~
- ほさか鍼灸整骨院
- 2 日前
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日常の中で、あごの位置や噛み合わせを意識することはあまりありませんよね。
ですが、実はこの「噛み合わせ」が全身のバランス、
自律神経、そして首や肩の不調にまで
深く関係していることがわかっています。
■ 顎のズレが起こす全身の連鎖反応
人の頭の重さはおよそ8〜9kg。
この重さを細い首(頸椎)が支えています。
噛み合わせのズレや顎の位置の偏りがあると、
頭の位置がわずかに傾き、
首や背骨、肩の筋肉に大きな負担がかかります。
その結果、次のような症状が現れやすくなります。
首や肩のこり
頭痛、めまい
眼精疲労
顎関節の痛みや違和感
自律神経の乱れ(不眠・倦怠感・動悸など)
特に、顎の動きを支える咀嚼筋(そしゃくきん)が緊張すると、
胸鎖乳突筋や後頭部の筋肉まで影響が広がり、
首の動きが悪くなります。
これが血流の低下や神経の圧迫を生み、
慢性的な不調へとつながります。
■ 食生活と咀嚼の影響
近年、柔らかい食品が増えたことで「噛む力」が弱くなり、
顎の発達が十分でない人が増えています。
顎の発育が不十分だと、歯の並びや噛み合わせが乱れやすくなり、
それが首・背中・骨盤といった全身のバランスに影響します。
「噛む回数が少ない」「片方で噛むことが多い」という方は、
肩こりや姿勢の歪みにつながっているかもしれません。
■ 東洋医学の視点からみたリラックス効果
歯科や医療の現場では、
近年「鍼灸・ツボ刺激」を取り入れた東洋医学的アプローチが注目されています。これは、単なる筋肉のコリを取るだけでなく、
自律神経を整え、心身のリラックス状態をつくる効果があるからです。
たとえば首・肩・顎周囲のツボを刺激することで、
血流改善
副交感神経の活性化(リラックス)
脳波上のα波・θ波の増加(集中と安定)といった変化が観察されています。
つまり、「噛み合わせ+自律神経」の両方に働きかけることで、
より深い回復が期待できるのです。
■ 日常でできるセルフケア
・「ひとくち30回」を目安にゆっくり噛む・
顎を前に突き出さず、背筋を伸ばして座る・
寝る前の首・肩のストレッチ・耳の下(顎の付け根)を軽くほぐす
これらを意識するだけでも、首こり・頭痛の軽減につながります。
■ まとめ
噛み合わせや顎の位置のわずかなズレは、
首・肩・背骨・自律神経といった全身に連鎖的な影響を与えます。
現代の生活習慣の中でこり固まった体を整えるには、
鍼灸や整体による調整+咀嚼や姿勢の見直しが効果的です。
当院では、首・肩・顎まわりの緊張を整える施術を中心に、
睡眠や自律神経の安定をサポートしています。
「最近、首や頭が重い」
「食いしばりがある」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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